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国営事業の紹介

  鬼怒川潤郷
  頭首工

 

国営事業の紹介

   本事業地域は栃木県のほぼ中央部に位置し、鬼怒川の中流部を挟んで展開する沖積低平地の水田地帯と左岸洪積台地の畑地帯で、2市2町(宇都宮市、真岡市、上三川町、芳賀町)におよぶ受益面積3,008haの地域です。
 この水田地帯の農業用水の取水は、従来8ヶ所の井堰に依存しておりましたが、いずれの施設もその老朽化と河床変動により、多大な経費と労力を強いられる現状にあり、加えてその一部下流地域は上流からの残水依存という不安定な用水源でまかなわれていました。
 本事業は鬼怒川に頭首工を新設して、旧井堰の合口による合理的な取水を図るとともに、受益地域内の農業生産基盤の整備を実施することにより、地域農業の確立とその振興に資することを目的として実施されました。
   

事業概要

 
 
   本事業は鬼怒川の中流部沿岸の水田 2,518ha、及び 畑 490haの耕地に対して、かんがいを行う施設の整備を実施し、主要基幹施設は、岡本頭首工、左右岸幹線水路及び畑かん幹線水路等です。
 岡本頭首工は、農業用水を最大 11.75 m3/sを取水するとともに、栃木県企業局が実施する鬼怒左岸台地地区水道事業及び同地区工業用水道事業の用水(2.3m3/s)を併せて取水するため、両者の共同施設として建設されました。
 なお、幹線水路は、総延長40kmを整備し、このうち畑地かんがい幹線水路には、付帯施設として揚水機場及び高架水槽が設けられました。
   
  ・事 業 年 度
    工事着手年度  … 昭和53年度
  工事完成年度  … 平成7年度
  工 事 期 間  … 18ヶ年(内、頭首工工事期間 昭和56年〜昭和60年度 5ヵ年)

  国営鬼怒中央農業水利事業は、昭和53年度に着工され、昭和60年には岡本頭首工が完成し、幹線水路の工事の進捗にともない、昭和62年度より岡本頭首工からの取水が開始されました。
   
  ・総 事 業 費
    総 事 業 費 … 20,298,000 千円(内、頭首工工事費 4,888,000 千円)